冬に向けてのシャンパングラスの選び方
ワイン・グラスラヴァーの皆さま、こんにちは。
だんだんと肌寒くなってきて、冬が近づいてくるのを感じます。冬はクリスマスやお正月など、スパークリングワインやシャンパンが大活躍する季節ですね。
今回はそんな冬の季節にぴったりな、シャンパングラスの選び方を紹介します。冬に向けてシャンパングラス(スパークリングワイングラス)の購入を検討している方は必見です。気になる方は、ぜひチェックしてみてくださいね。
シャンパングラスを選ぶときのポイント
「グラスを選びたいけど、どんなところを意識すればいいか分からない」と思ったことはありませんか?シャンパングラスといえど、さまざまなメーカーがバラエティー豊かな形状の商品を販売しており選ぶのが難しいものです。
グラス選びのコツがわからない方に向けて、シャンパングラスを選ぶときにチェックしたいポイントを紹介します。
形状
ワイングラスといえば、スパークリングワイン・白ワイン・赤ワイン用で適切な形が異なります。実際に「赤ワイン用と白ワイン用で使い分けている」という方も多いのではないでしょうか?
ワインの色別にグラスを分けるだけでもかなりワイン通です。しかし同じシャンパングラスや赤ワイン用グラスといってもさまざまな種類があり、ワインの味わいなどを考慮してグラスを選べばワインはもっと美味しく感じられます。
シャンパングラスの形を選ぶときは、自分が好む味わいのスパークリングワインに合わせて選ぶことが重要です。
製造方法
ワイングラスはハンドメイドとマシンメイドに分かれます。ワイングラスは形も重要ですがハンドメイドとマシンメイドのどちらなのかも、大切な選ぶポイントです。
ハンドメイドとマシンメイドでは価格に差が出るので、自分の予算や目的に合わせて選ぶとよいでしょう。
グラスの厚さ
ワイングラスは薄いほど良いとされています。その理由はワインを注いだときに、ワインの温度変化を最小限に抑えられるからです。ワインを冷やして適温にしても、グラスが厚いとすぐにぬるくなってしまいます。
一方で薄いグラスを使用すると、グラスがワインの温度にすぐ馴染むので温度変化は最小限ですみます。美味しい状態で用意したワインを美味しく飲むためにも、グラスの薄さはこだわりたいものです。
グラスの飲み口の薄さ
グラスの飲み口は薄い方が、口当たりがよくなります。飲み口が薄いグラスは、ワインの味をよりダイレクトに感じられます。
また口元の切り口は丸みを帯びたものでなく、シャープなものがおすすめです。丸みを帯びた形状のものは、ワインの流れを遮るため本来の味わいを感じとりづらくなります。
グラスを選ぶときは、流れるようにワインが口に運ばれるシャープな切り口のものを選びましょう!
グラスの飲み口の口径
グラス飲み口の口径により、酸の感じ方が異なることも覚えておきましょう。
・口径が狭いと酸が感じやすくなる
・口径が広いとコクやまろやかさ、風味が感じとりやすくなる
つまり口径が狭いグラスは酸が引き立つため、酸が強いワインやフレッシュなワインと相性がよくなります。
一方で口径が広いグラスは、まろやかさやコク、風味が引き立つため熟成シャンパンなどのふくよかなタイプが相性抜群です。
シャンパングラスの種類
シャンパングラスを選ぶときは、ワインの味わいに合わせて選ぶとよいと説明しました。シャンパングラスひとつとっても、実はさまざまな形状のグラスが存在します。
ここではさまざまな形状をしたシャンパングラスを紹介します。
フルートタイプ
フルートタイプは細長い形状のスリムなシャンパングラスで、もっとも一般的な形のグラスです。
細長いためワインが空気に触れる面積が少なく、炭酸が抜けにくいというメリットがあります。
口径が狭く酸が引き立つ形状のため、爽やかな味わいのスパークリングワインと相性抜群です。フレッシュタイプのスパークリングワインやノンヴィンテージシャンパンと合わせる場合にぴったり。日常使いしやすいうえに見た目も華やかです。
★おすすめワイン
・辛口タイプのスパークリングワイン
・プロセッコやカヴァなどのカジュアルラインのスパークリングワイン
・熟成が進んでいないフレッシュな味わいのシャンパン
ワイングラスタイプ
近年注目されているのが、ワイングラスのような形状のシャンパングラスです。卵型の白ワイングラスに似た形状をしているため、グラス内に香りがこもりやすい形状になっています。
そのためフルートタイプと比べて、複雑なアロマや味わいを感じとりやすいのです。
ワイングラスタイプのシャンパングラスは、ヴィンテージシャンパンのような香りや味わい豊かなワインと相性抜群です。フルートタイプでは感じられない、複雑なアロマや味わいを感じられることでしょう。
クリスマスやお正月に「とっておきのヴィンテージシャンパンをあけよう!」と考えている方は、フルートで飲むのは少しもったいないかもしれません。
フルートタイプしかお持ちでない場合は、ワイングラスタイプのシャンパングラスの購入を検討してみてはいかがでしょうか?
★おすすめワイン
・辛口はもちろん甘口とも好相性
・ふくよかな味わいが魅力の熟成シャンパンや瓶内二次発酵スパークリングワインなど
・複雑な味わいが楽しめるグランヴァン
クープタイプ
カクテルグラスのように飲み口が広いクープタイプのシャンパングラスは、昔から使用されている伝統的なシャンパングラスです。シャンパンタワーに用いられるのも、クープタイプのシャンパングラスです。
最近では使用者も減り生産数は減っているため、購入するのは苦労するかもしれません。
空気の触れる面積が大きいため、炭酸が抜けやすいというデメリットがあります。しかし炭酸が抜けやすいので、炭酸が苦手な方はあえてクープタイプのグラスを選ぶとよいでしょう。
★おすすめワイン
・甘口ワイン
・果実味豊かで華やかなシャンパン
※なお炭酸のニュアンスを感じたい方には不向き
ハンドメイドとマシンメイドのそれぞれの魅力
ワイングラスにはハンドメイドとマシンメイドグラスがあります。ハンドメイドとマシンメイドのグラスはそれぞれ異なる魅力があるので、自分の状況や好みに合わせて選ぶようにしましょう。
ハンドメイド
ハンドメイドは、職人が手作業で造る唯一無二のワイングラスです。職人が飲み口や形状にこだわり丁寧に仕上げるため、腕のよい職人の造るワイングラスは繊細なワインの味わいまで表現できます。
手作業のため全く同じ形状には仕上がらないものの、唯一無二の自分だけのワイングラスを楽しめます。
魅力たっぷりのワイングラスですが、ハンドメイド品のため高価になりがちです。そのためワインこだわりが強い方やグラスの扱いに慣れたワイン上級者におすすめです。
マシンメイド
マシンメイドのワイングラスは、機械で大量生産できるのでリーズナブルな価格で購入できます。機械仕上げのため細かいディティールは職人が造るグラスに劣るため、ハンドメイドグラスに比べるとワインの細やかな味わいや香りの表現力は劣ります。
しかしながらハンドメイドに比べて、価格がかなり抑えられるところが魅力的です。ワインをカジュアルに楽しみたい方やグラス扱いが慣れていないワイン初心者の方は、マシンメイドのグラスがおすすめです。
ソムリエ厳選!おすすめシャンパングラス
最後にソムリエ厳選のおすすめシャンパングラスを紹介します。グラスごとの特徴やおすすめタイプのスパークリングワインも併せて解説します。
どんなシャンパングラスを購入するか迷った方は、ぜひチェックしてみてくださいね。
LE VINプロフェッショナルシリーズ
ブランド洋食器専門店のル・ノーブル社オリジナルブランドである“LE VIN (ル・ヴァン)”のハンドメイド製のシャンパングラスです。
グラスの厚みは驚くほどに薄く、わずか1mmに満たない極薄ガラスです。グラスが薄いためワインの温度や味わいがダイレクトに伝わり、ワインの魅力を余すことなく表現します。
自分へのご褒美にはもちろん、プレゼントにも喜ばれます。ワイン通な方へのプレゼントにもぴったりですよ。
キュリアス シャンパングラス/LE VIN
『キュリアス シャンパングラス』は、スマートなデザインが上品なフルートタイプのシャンパングラスです。テーブルに映えるエレガントな形状で、その優美さはグラスを持つ人の動作まで美しく見えるように設計されています。
フルートタイプの形状の『キュリアス シャンパングラス』は、早飲みタイプのスパークリングワインと相性抜群です。プロセッコやカヴァ、スプマンテなどのカジュアルなワインのフレッシュでピュアな味わいを引き立ててくれます!
https://www.le-noble.com/d/s/product_info/524016750005
ラグジュアリー シャンパングラス/LE VIN
『ラグジュアリー シャンパングラス』は、“LE VIN (ル・ヴァン)”のハンドメイド製のシャンパングラスです。
『キュリアス シャンパングラス』と異なりグラスの上部が広がっているため、ワインと空気が触れる面積が大きくなっています。そのため香りがグラス内に溜まりやすくなり、複雑な香りや味わいが感じとりやすくなるのです。
そんな『ラグジュアリー シャンパングラス』は、豊かな味わいが魅力的なヴィンテージシャンパンやブラン・ド・ノワールに適したグラスです。発酵や熟成からなる複雑で上品なアロマや風味を存分に楽しみたい方におすすめですよ。
https://www.le-noble.com/d/s/product_info/524016220006
RONAマシンメイドシリーズ
『RONAマシンメイドシリーズ』は、まるでハンドメイドのような繊細な造りをした優美なワイングラスです。マシンメイドにもかかわらず通常よりも時間をかけてガラスを伸ばすことで、マシンメイドとは思えない薄さを実現しました。
ハンドメイドだと勘違いしてしまうようなクオリティーながらも、価格はリーズナブルな所が魅力的です。今回の記事を読んで「タイプによってシャンパングラスの形状を変えたい」「いろんなグラスを試してみたい」と思った方は、『RONAマシンメイドシリーズ』がおすすめです。
マルメ 12oz フルート/ RONAマシンメイドシリーズ
『マルメ 12oz フルート』は、通常のフルート型のシャンパングラスと比べて底が平らな形状になっており、ワインの残量が少なくてもワインと空気の触れる面積が大きくなっています。そのため最後の飲み終わりまで香りがしっかりと感じられます。
そんな『マルメ 12oz フルート』は、辛口タイプや瓶内二次発酵で造られる本格的なスパークリングワインと相性抜群。普段使いのデイリーなスパークリングワインからシャンパンまで、幅広く楽しめる万能タイプのワイングラスです。
ウマナ 16ozスパークリング/ RONAマシンメイドシリーズ
『ウマナ 16ozスパークリング』は、グラス下部が球状に膨らんだマシンメイドのシャンパングラスです。
『マルメ 12oz フルート』よりもさらに口径が広く、空気に触れる面積が広くなっています。そのためグラス内に香りがたっぷりと籠り、立体感のある複雑なアロマを楽しめます。
複雑な香りのニュアンスを持つ、熟成シャンパンと相性抜群のグラスです。果実味が豊かに感じられるので、甘口ワインにもぴったりですよ。
自分にとって最適なグラスでシャンパンやスパークリングワインを楽しもう!
今回の記事ではシャンパングラスを選ぶポイントや種類ごとの特徴、おすすめのグラスを紹介しました。
ワインとグラスを上手に組み合わせると、普段飲んでいるデイリーワインもまるで高級ワインのように感じることも。ワインといえばフードとのペアリングが定番ですが、ぜひグラスとワインのペアリングも楽しんでみてください。
グラスの種類や厚み、製造方法など…、シャンパングラスを選ぶときのポイントを意識して、自分に合ったグラスでワインを楽しみましょう。