ワインの味わいはコントロールできる！好みの味わいを引き出すグラス選びの秘訣

ワインラヴァーの皆さま、こんにちは。

ワインを飲む際に、必要不可欠なワイングラス。
フルート型、チューリップ型、バルーン型など様々なワイングラスの形状がありますが、皆さまはどのようにしてグラス選びを決定していますか？

一般的には、チューリップ型のボルドーグラスにはフルボディの赤ワイン。そして、バルーン型のブルゴーニュグラスにはライトボディの赤ワインなど、飲むワインの産地やボディにあわせてワイングラス選びをされる方が多いかと思います。

では、ミディアムボディのワインはどのグラスで飲めばいいのでしょう？

バルーン型とチューリップ型の中間の形状、いわゆるよく見かける形の万能型ワイングラスでしょうか？もちろんそれも良いのですが、グラスの形の意味や特徴を理解し自分の好みの味わいにあわせてグラスを選択してみるのも、美味しくワインを飲むための秘訣です。

今回の記事を読めば、グラスの特徴や味わいの変化を理解しワインをより自分好みの味わいに近づける事が出来るようになります。

グラス選びで迷うことが度々ある、という方は是非チェックしてみて下さいね。

グラスごとのワインの味わいの変化

ワインの味わいを自分好みに近づけるためには、まずワイングラスに注いだ際に強調される味わいの要素を理解する必要があります。

早速、グラスごとの特徴を確認してみましょう。

ワイングラスには様々な形がありますが、今回は基本の形である下記2種を紹介いたします。

チューリップ型

スマートな形のチューリップ型のグラスは、果実味や甘味を強調する役割があり円やかな印象を与えます。タンニン豊富なワインの印象を柔らかくし果実味や甘みを引き立ててくれるため、一般的にはボルドーワインのようなフルボディのワインに適しています。

おすすめのグラスは「シドニオス Terroir Le Méridional テロワール メリディオナル」です。

バルーン型

グラス底が膨らみ、飲み口に近づくにつれ窄まっていくバルーン型のグラスは、空気に触れる面積が広いため香りが広がりやすくなっています。飲み口が窄まっているため香りが逃げにくく、ワインの香りを感じとりやすいグラス。チューリップ型に比べ、タンニンや酸味を感じとりやすく、フルボディの力強いワインよりも軽やかなライトボディのワインに適しています。

おすすめのグラスは「シドニオス Terroir Le Septentrional テロワール セプタントリオナル」です。

グラスの個性を理解し
自身の好みの傾向にあわせてグラスをチョイスしてみよう

グラスの個性を踏まえて、実際にワインを注いで飲み比べをしてみました。

今回、飲み比べに使用したワインは北イタリア・ヴェネト州のコルヴィーナというぶどう品種主体で醸造されたミディアムボディの赤ワインです。ジューシーな赤系果実のややライトな味わいが印象的ですが、オーク樽24ヵ月熟成のバニラやチョコレートのような円やかな風味もあります。

どっちのグラスが良いのか迷いがちなワインですね。

それでは、早速各グラスに注いでテイスティングしていきましょう。

チューリップ型グラス

使用したグラスは、「Sydonios Terroir Le Méridional テロワール メリディオナル」

グラスに注ぎ、香りを確かめると熟した赤系果実とチョコレートのような甘やかなアロマがふわりと柔らかく香ります。タンニンは穏やかで、熟した果実の旨みがじんわりと口の中に広がる滋味深い味わいのワインに感じられました。

イタリアワインらしい、素朴さと温かみを感じる優しい印象を受けます。

バルーン型

使用したグラスは、「Sydonios Terroir Le Septentrional テロワール セプタントリオナル」

グラスに注ぎ、香りを確かめるとチェリーやカシスのような華やかな赤系果実の香りがしっかりと感じられます。上記のグラスと比べると果実の香りがより強く感じとれました。

口に含むとタンニンはしなやかで、酸がしっかりとしたやや硬質な印象ですっきりとした味わい。上記のグラスと比べると甘やかな印象は少なく、冷涼な産地特有の涼やかな印象に変化。北イタリアらしい上品な印象を受けました。

テイスティングしたワインはもちろん同じものですが、グラスを変えるだけで味わいの変化は大きく異なることがよくわかります。

筆者は、チューリップ型のグラスで飲む方が美味しく感じられましたが、一緒にテイスティングした友人は上品な印象が気に入りバルーン型のグラスが美味しく感じたと回答しました。

好みの味わいを引き出すグラス選びでワインをより美味しく楽しもう！

今回の記事でグラス選びによってワインの味わいや印象は大きく左右されるということが良くわかりました。ワイングラスの特徴を理解しワインを自分の好みの印象にエスコートしてあげてみてはいかがでしょうか？

皆さまも一度、1本のワインを2つのグラスで飲み比べしてみて下さい。

ミディアムボディのワインでのお試しがおすすめですが、意外にも「固定概念を捨てて、ブルゴーニュワインをボルドーグラスで飲んだ方が自分好みだった！」なんてこともあるかもしれません。きっと面白いワイン体験が出来ると思いますよ。

是非、お試しあれ。