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グラスの沼

ワイングラスを贈る・接客するときに気を付けるポイントは?本当に喜ばれるグラスを選ぼう

ワイングラスは使う人によって最適なタイプが異なります。そのためワイングラス販売時の接客や贈り物などで、他者のグラスを選ぶときに難しく感じる方も多いのではないでしょうか?

今回の記事ではワイングラスの接客時のアプローチや贈り物を選ぶときに役立つ、グラス選びのポイントを解説します。ワイングラス販売の接客や贈り物で悩んでいる方は、ぜひチェックしてみてくださいね

ワイングラスを選ぶときに確認するべきポイント

ワイングラスを選ぶときに確認するべきポイントを紹介します。特に自分のグラスを選ぶときと違い、他者の使用するグラスを選ぶときはさまざまな配慮が必要です。

他者のグラスを選ぶときは確認するべきポイントをしっかりとヒアリングするようにしてくださいね!

■グラスの用途や手持ちのグラスについて

まずはグラスの用途や手持ちのグラスについて確認しましょう。グラスの接客の場合はお客様が「赤ワイン用」「シャンパン用」などの明確な用途がないかヒアリングします。

また贈り物の場合は、相手の手持ちのグラスが分かると完璧です。万能型のグラスしか持っていない場合は、普段好んで飲むワインに合うグラスを贈ると喜ばれます。

逆にグラスをまったく持っていない場合は、万能型の白・赤両用で使えるグラスが喜ばれやすくなりますよ。

■使用予定者のワインの好みについて

お客様や贈る相手など、グラスを使用する予定の方のワインの好みについて把握するのも重要です。

もしワインの好みをリサーチせずに選んでしまうと、「炭酸苦手でスパークリングワインは飲まないのに、シャンパングラスを贈られた」という問題が起こり、せっかくのいいグラスも喜ばれません。

贈り物をする場合は相手の好みを事前リサーチする、接客の場合は選ぶときにワインの好みを確認するようにしましょう。

■使用予定者の居住環境について

意外と意識されにくいポイントですが、使用予定者の居住環境について把握しておくのも重要です。一般的なワイングラスはボウルに脚がついた形状のため高さがあり、十分な保管スペースが必要です。

そのため立派なグラスを用意しても、保管に困ってしまうケースも少なくありません。1人暮らしの方や収納に限りがある方は大ぶりのグラスではなく、ステム(脚)の低いグラスやステムレスグラスを選ぶとよいでしょう。

ワイングラスの形に注目しよう!

ワイングラスは形により、適したワインが異なります。ワイングラスを選ぶときは、飲むワインに合わせてグラスを選ぶ必要があるのです。

■シャンパングラス(スパークリングワイングラス)

・フルートタイプ

シャンパングラスのなかで最も一般的な形状が、細長いフルートタイプのグラスです。

飲み口部分が狭いためワインが空気に触れる面積が少なく、炭酸が抜けにくいというメリットがあります。またスパークリングワインを注いだ時に、泡が綺麗に立ち上る様を楽しめるのも魅力的です。

日常遣いにぴったりなのでシャンパングラスを持っていない場合は、まずはフルートタイプを持っておくとよいでしょう。

・ワイングラスタイプ

シャンパングラスといえばフルートタイプの細長い形状が一般的ですが、熟成したスパークリングワインを飲む場合はワイングラスタイプがおすすめです。

ワイングラスタイプは飲み口部分が広いためワインが空気に触れる面積が広くなります。そのため熟成スパークリングワインの豊かな香りや風味が、感じ取りやすくなるのです。

ヴィンテージシャンパンなどの特別なスパークリングワインを飲む場合は、ワイングラスタイプを持っておくとより一層美味しく召し上がれます。

既にフルートタイプのグラスを持っているワイン通の方への贈り物にも喜ばれますよ。

■赤白兼用ワイングラス

・万能型

万能型のワイングラスは、赤白兼用で使えます。特にフレッシュな白ワインや軽やかな赤ワインと相性のよいグラスといえるでしょう。

そのため、1脚目のワイングラスにぴったりです。ワイン初心者に人気があり、初めてグラスを購入する方や20歳のお祝いに喜ばれます

サイズも中庸で使い勝手がよいため、扱いやすいのも魅力的です。

■白ワイングラス

・モンラッシェ型

モンラッシェ型は、ボウル底・飲み口共に広がった形状の大ぶりなグラスです。大ぶりで口径の広いモンラッシェ型は、ワインが空気に触れる面積が広くコクや香りが引き立ちます。

樽熟成した濃厚な味わいの白ワインが好きな方におすすめのグラスです。

■赤ワイングラス

・ブルゴーニュ型

ブルゴーニュ型はモンラッシェ型のようにボウル底が膨らんでいますが、飲み口部分はすぼまった形状をしています。飲み口が狭いと酸が引き立つため、酸が強く香り豊かなピノ・ノワールを使った赤ワインとよく合います。

そのためブルゴーニュ型のグラスは、ブルゴーニュやドイツ産のピノ・ノワールを好んで飲む方におすすめです。


・ボルドー型

ボルドー型は飲み口が広く、口径差の少ないグラスです。ワインが口の中全体にゆっくりと広がるため、口の中にワインが滞在する時間が長くなります。

そうすると口内でワインの温度が上がり、まろやかさや凝縮感が際立つのです。そのためボルドーワインのようなタンニンが強いワインに適しています

ボルドーワインやアメリカ産のカベルネ・ソーヴィニヨンをよく飲む方は、美味しく飲むためにぜひ持っておきたいワイングラスといえるでしょう。

グラスの形状によってどんな違いが出るのか知ることが大事

ワイングラスの形状をみて適したワインが分かるようになるには、グラスの形状によってどんな違いが出るのか知ることが重要です。

リム

リムとはグラスのフチ、飲み口の部分のことです。グラス飲み口の口径により、酸の感じ方が変わります。

・口径が狭いと酸が感じやすくなる(フルートグラス、ピノ・ノワールグラスなど)
・口径が広いとコクやまろやかさ、風味が感じとりやすくなる(ボルドーグラスやモンラッシェグラスなど)

ボウル

ワインが注がれるボウル部分の広さにより、温度の上がりやすさやワインの香りが変化します。

・ボウル部分が大きいと温度が上がりやすく、香りが豊かに感じられる(赤ワインや濃厚な白ワインに最適)
・ボウル部分が狭いと温度変化が少なくなるため、冷たい状態がキープできる(爽やかな白ワインやスパークリングワインに最適)

ステム

ステムは、ワイングラスの脚の部分です。ステムがあるとボウル部分を直接触れずにワインが飲めるため、手の温度がワインに伝わらずに済みます。またスワリングしやすいのもポイントです。

ステムが長いと高級感があったりスワリングのしやすくなったりしますが、十分な保管スペースが必要になります。またステムの長いグラスは和食器との相性が悪いため、和食中心の家庭ではグラスが浮いてしまうことも。

保管スペースや普段の食事と相談して、ステムの長さを選びましょう。また収納スペースがあまり確保できない場合は、ステムレスのグラスもおすすめです。

人によって相性のよいグラスは違う

ワイングラスは使用する人の趣向やライフスタイルにより相性のよいグラスが異なります

グラスを選ぶときはワインに合わせたグラスであることはもちろん重要ですが、使用者の趣向や保管・食事などのライフスタイルの面を考慮するのが大切です。

ワイングラスを接客したり贈ったりする場合は知識面だけでなく相手の趣向やライフスタイルを考慮し、その人に合った最高のグラスを選ぶようにしてくださいね。

使用者に合わせたグラスで最高のワイン体験の手伝いをしよう

今回の記事では接客や贈り物などで他者にワイングラスを選ぶときに、重要になるポイントを紹介しました。

他者のワイングラスを選ぶときは、相手の立場に立つのが重要です。使用者に合わせたグラスを選べば、最高のワイン体験を贈れます。

ワイングラスを選ぶときについ知識だけで決めてしまうと、せっかくよいグラスを贈っても相手を困らせたり使ってもらえなかったりするかもしれません。

接客や贈り物でワイングラスを選ぶときは、ぜひ今回の記事を参考に最高のグラスを選んであげてくださいね!