GLASSBACCA

グラスの沼

日本酒グラス「天頂」使ってみた!

皆さん、こんにちは。

こだわりのグラスを作りたい!というニーズをカタチにするチーム、GLASSBACCA(グラスバッカ)です。国内外のグラスメーカーと、カタチのないところから自由な発想で商品開発を行っています。

今回は、フランスのトップソムリエPhilippe Jamesse氏と共同開発した日本酒グラス「天頂」をご紹介します。

 

フランスで行われる日本酒品評会、KURAマスターの泡部門の責任者を務めているPhilippe氏。

蔵元を訪ね日本酒を識る中で、日本酒のさまざまな香りや味わいを引き出すグラスの必要性を感じたのが、「天頂」グラス開発のきっかけです。

 

Philippe氏

 

球体型グラス「天頂」について

日本酒の個性を最大限引き出すことができる器を創りたい!という想いで開発された「天頂」。

ころんとした球体型のグラスは、日本酒の風味を逃さないグラス形状です。

お猪口のようになみなみと注ぐスタイルではなく、丸い球体グラスの中に空間を作ることで、日本酒のもつ複雑な香りの要素が解きほぐれ、香りが広がる仕組みです。

そり返った飲み口は唇に沿いやすく、液体が口に当たる面積が少ないため、上品な飲み方ができるようになっています。

冷酒を味わうのにサイコーの日本酒グラスです。

 

 

「天頂」を使って飲んでみた!

今回は、新潟のお酒「緑川 純米酒」の冷酒を「天頂」日本酒グラスでテイスティングしてみました。

最大容量が200mlの「天頂」に、冷たく冷やした日本酒50mlを注ぎ、香りや味わいをみていきます。

 

グラスに日本酒を注ぎ、ワインのテイスティングのように鼻をグラスに入れて。香りを確認してみますと、さわやかでフルーティーな香りがします。

日本酒が入っているグラスの周りは白く冷たい状態なので、まだ香りは閉じ気味です。


次に、グラスをぐるぐると回して、ワインを飲むときのようにスワーリングしてみます。

一気に香りが開き、少し鼻をグラスに近づけると華やかな日本酒の香りが漂ってきます。先ほど感じたフルーツの香りが、より熟した印象に。

芳しいお花の香りや、つきたてのお餅の香り、お米由来の甘い香りなど、いろんな香りが感じられます。

 

 

では、実際に飲んでみました。

グラスの淵は約1mmの薄さ、少し反った形状なので、唇とのフィット感があり口当たりがとても良いです。液体が口の中に入る前から、ちょっと上質な気分を味わえます!液体の流れは、舌先からスルッと細く流れ、とても繊細な飲み口です。冷酒がとてもおいしく感じられます。

舌の真ん中をスルスルと流れていくので、冷たい状態で喉へと流れ、フレッシュな味わいを楽しめます。時間が経つと温度が上がってきて、お米の旨味なども感じられるように。

「天頂」グラスで飲むと、お酒が口の中いっぱいに広がらず流れがスムーズで、雑味を感じることなく洗練された日本酒の味わいを堪能できます。

先ほどスワーリングによって香りの変化を確認しましたが、温度変化も日本酒の楽しみ方のひとつ

脚付きのワイングラスで日本酒を楽しむことが一般的になってきましたが、脚の無い「天頂」にはワイングラスにないメリットがあります。

グラス部分を手で直接持つため、手の温もりでお酒の温度が変わるということ。一口目は冷たくさっぱりと、料理を食べ進めるうちに日本酒の温度もゆるやかに変化します。

温度が上がるとより香りが豊かになり、味わいに深みも。時間とともに日本酒の変化を楽しめるのも、「天頂」ならではの醍醐味と言えます。

 

見た目にも可愛いコロンとしたフォルムの、「天頂」。

一見持ちにくそう、と思いましたが、実際に使ってみると片手でも持ちやすい大きさで、手の平にもフィットします

木のコースターに置くと安定感があり、日本酒グラスをそのままテーブルに置いても球体なので倒してしまうという心配もありません。

 

「天頂」日本酒グラスで美味しく日本酒を飲む3つのポイント

冷酒におすすめの「天頂」グラス。美味しく飲むポイントは、

①日本酒をしっかり冷やしておく
室温やグラスの温度で日本酒の温度も変化します。飲む前に日本酒を冷蔵庫で冷やしておくと最初のひと口がキリッとしまりのある味わいになります。

②キレイにお手入れした日本酒グラスを使う
使った後お手入れするのはもちろんですが、使用直前に、できればさっと水洗いしてキレイな布で拭きましょう。食器棚から出したてのグラスは、棚のニオイなどがこもっていることもあります。

③注ぐ日本酒の量は50〜70mlくらい
注ぐ量はグラスの1/3くらいまでに。香りを溜め込む空間をグラス内に作ることが重要です。どんなグラスでもなみなみと注いでしまうと、香りを楽しむことができません。

 

まとめ

今回は、フランスのトップソムリエPhilippe Jamesse氏と共同開発した日本酒グラス「天頂」のご紹介と、実際に使ってみた感想をまとめてみました。

こだわりのグラスを使うと、普段のお酒がより美味しくなります。グラスが変わるとお酒の香りや味わいも変わります。

冷酒や冷の日本酒を味わいつくせる、「天頂」。お酒は燗で楽しみたい!という方には、磁器製の「天頂」もご用意しています。

ぜひ試してみてください。