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グラスの沼

ロゼワインはどのグラスが最適? 3種のグラスでロゼワインを飲み比べて分かった意外な事実

赤ワインや白ワインは専用グラスがあり選びやすいですが、ロゼやオレンジワインを飲むときはどのグラスを選ぶか悩みものです。「とりあえず、万能型のグラスでいいかな」と選びがちな方も多いのではないでしょうか?

今回は1本のロゼワインを3種のグラスでテイスティングし、どのグラスがロゼに最適なのか検証します。

ロゼやオレンジワインを飲むときに、グラス選びで悩む方はぜひ参考にしてみてくださいね!

今回使用する3種のグラスのご紹介

テイスティングの結果をお伝えする前に、今回使用した3種のグラスをご紹介します。

今回使用するシドニオスは、「ワインとワインの飲み手」への究極のリスペクトから生まれたグラスブランドです。ワインをいかに美味しく飲んでもらえるかを追求したグラスであるシドニオスは、他のグラスでは体験し得ない特別な時間をもたらしてくれます。

今回はシドニオス・テロワールシリーズより、3種のグラスを使用します。

シドニオス・アンプラント

Terrior Empreinte テロワール アンプラント 420ml 2脚セット

シドニオス・テロワールシリーズのなかでも、万能型に近い形状のワイングラスです。様々なワインと相性がよくシドニオスのグラスのなかでも、まず初めに手に入れたいスタンダードグラスです。

一般的にはロゼワインはアンプラントのような形状のグラスで合わせることが多く、今回のテイスティング検証での大本命と言えます。

シドニオス・セプタントリオナル

シドニオス・セプタントリオナルは、ピノ・ノワールやガメイのような繊細かつ華やかな味わいのワインとよくあうグラス。フランス・ブルゴーニュやドイツのような冷涼な産地で造られる、エレガントな味わいのワインと相性抜群です。

華やかで繊細な味わいのロゼワインと合わせると、どのような変化が得られるか非常に楽しみなグラスです。

シドニオス・メリディオナル

Sydonious シドニオス Terroir Le Méridional テロワール メリディオナル 830ml

シドニオス・メリディオナルは、カベルネ・ソーヴィニヨンメルローのようなアタックの強い濃厚な味わいのワインとよくあうワイングラス。フランス・ボルドーや温暖なエリアの赤ワインと相性抜群です。

一般的にロゼワインには使用されない形状なので、今回のテイスティングでは不安かつ一番結果が気になるグラスです。

ロゼワインを3種のグラスで飲み比べ

さっそくロゼワインを3種のグラスで飲み比べしてみます。

まずは本命のアンプラントからテイスティングしてみましょう。

華やかで果実味豊か、程よい酸が混じり非常にバランスのよい印象です。ベリー系果実のチャーミングさが綺麗に表現され、ロゼワインの魅力が素直に表現されています。

アンプラントは「やはり、間違いないな」といった安定感があり、コロコロと表情を変えるロゼワインの魅力を存分に楽しめました

次は2番目に期待している、セプタントリオナルのグラスでテイスティングしてみます。果実の華やかな香りはアンプラントより強く感じられますが、やや酸が強い印象です。

ロゼの華やかな香りは綺麗に体現されているものの強い酸が気になる分、やはり最初のアンプラントの方が美味しく飲める印象です。

最後にメリディオナルでテイスティングします。

先ほどのセプタントリオナルと比べると、酸は穏やかで飲みやすい印象を感じます。しかしロゼの魅力である果実味は、ほかの2つのグラスに比べるとやや弱い印象をうけました。

改めて3種のグラスで飲み比べましたが、やはり想像の通りアンプラントが一番美味しいと感じます。シドニオスで飲むロゼワインはどれも美味しいのですが、やはり適切なグラスはアンプラントです

このテイスティング結果を正直に言ってしまえば、「意外性がなくつまらないな。」と感じました。しかし実験後に余ったロゼワインを食事と一緒に飲んだときに、この感想は大きく覆ります

適切なワイングラスは食事により変化する

実験を終えて余ったロゼワインをおつまみと楽しもうと、テイスティングで残ったワインを並べて食事をはじめました

このときのメニューは、柑橘サラダじゃがいものポタージュプロシュートというラインナップ。

最初は一番ロゼワインと相性のよかったアンプラントのグラスで美味しくワインを楽しんでいました。しかし他のグラスにもワインが残っていたので、飲み干そうとセプタントリオナルのグラスに入ったロゼワインを口にします。

そうすると先ほどの意見と異なり、アンプラントのときより断然美味しく感じられたのです。

ワインを飲む直前に柑橘の酸を口にしたので、ワインの酸が先ほどより気にならなくなったのでしょう。セプタントリオナルの魅力である華やかなアロマがより引き立つように感じられました。

これは面白いと感じ、今度はメリディオナルにあう食事は何か試しました。今回の食事のなかで特に相性がよかったのは、生ハムの1種であるプロシュートでした。

プロシュートの塩味がアクセントとなり、ワインの味わいが引き立ったのでしょう。先ほど感じた柔らかすぎる印象を払拭し、ワインに力強さを感じます。

濃厚で旨みたっぷりなロゼワインの味わいに、「メリディオナルは肉を引き立ててくれるグラスなのかも!」と驚かずにはいられませんでした。

そしてアンプラントと相性がよかった食事は、じゃがいものポタージュ。素材の旨みを活かしてじゃがいもと牛乳、バターだけで味付けしたシンプルな味わいのポタージュスープは、ロゼワインの植物的なニュアンスと相性抜群です。

アンプラントの力を借りたバランスのよい完璧なロゼワインだからこそ、素朴な味わいの野菜料理とよくあうのでしょう。

食事に合わせたグラス選びの魅力

今回は3種のグラスでロゼワインをテイスティングしました。

ワイン単体で楽しむのであれば、王道のグラスで楽しむのがおすすめです。

しかし今回の検証をきっかけに、「ワインは食事により相性のよいグラスが変わる」という事実も判明しました。食事ありきでワインを楽しむときは、グラスがもたらすワインの魅力を考慮して選ぶのもよいのかもしれません。

今回の結果を受けて、『ワイン×グラス×食事』のトリプルペアリングについて研究してみるのも面白いと感じました。

皆さまも固定概念をすて、普段使用しないグラスでワインを楽しんでみてはいかがでしょうか?これまでと違う新たな視点でワインを楽しむことができるはずですよ。